【大学受験】Dyam Uncle 塾 【受験英語】

一医学生によるブログ。主に中学~高校英語・高校物化を中心に、勉強方法・問題の解法もしていきます。特に英語に関して、ビジュアル英文解釈で勉強する手助けができれば、と思います。質問、添削にもだらだら答えていこうと思います。

わからないところがあれば遠慮なく質問してください。個別に返信が欲しいならメアドもご記載ください。

2015年02月

最後に、英作文の参考書を紹介します。
英作文は、主に【和文英訳】と【自由英作文】に大別することができます。 
僕が受験した大学は、英作文が多くのウェートを占めていました。
医学部なので、自由英作文ができなければ間違いなく落ちるような熾烈な争いです。
そこで、お世話になった参考書を紹介します。 

【和文英訳】


この本は、高校生の時読んだ参考書の中で最も「目から鱗」の参考書でした。
なかでも時制(特に現在完了のニュアンス)、冠詞のつけ方、可算・不可算の説明には驚きでした。
様々な便利な表現もたくさん載っています。



 
文法矯正編を終えた人は、復習・演習をかねてこの本に進めば、ほとんどの和文英訳に立ち向かえます。

…しかし、上の2冊にはCDがついていません。そこが気に食わない人は、次の本でもよいでしょう。


 
超人気の本です。こちらの本では1冊で英作文ができるようになります。文法が固まってない人には少し不向きかも。

【自由英作文】


わかりやすく・薄い参考書です。自由英作文の書き方はこ一冊でマスターできます。
(もし余力があれば、解答も覚えましょう。本番で出たらラッキーです。)
後は、過去問の自由英作文を解いて先生に添削してもらって自由英作文の演習を積みましょう。 

2. 精読 を終えた人は、いよいよ速読です。
(正直、精読をしっかりこなした人は、ここからはかなり楽になります。なにせこの時点でほとんどの英文読めますからね。)

「速読」とヒトコトで言っても、様々な考え方があります。

一度読んだら英文の理解ができる「速読」、単純に「左から右」への処理速度を速くする「速読」、全てを読まなくても大切な所だけを読む「速読」…
  • 1回読んだら英文構造が分かる、読み返さない。直読直解。(≒精読)
  • 英単語1語についての処理時間が単純に早い(≒スラッシュリーディング)
  • 英文全体の内容把握時間が短い(=パラグラフリーディング)
これらそれぞれについて力をつければ、もう英語読解はマスターしたようなものです。
  • 1回読んだら英文構造が分かる、読み返さない。直読直解。(≒精読)
精読については、今まで散々やってきたのでいいですね。
  • 英単語1語についての処理時間が単純に早い(≒スラッシュリーディング)
  • 英文全体の内容把握時間が短い(=パラグラフリーディング)
これら2つの力を付ける参考書を紹介します。

【スラッシュリーディング】


 
超人気のシリーズ。 
 ・ 文構造が全て乗っていて、精読か速読へのスムーズな移行、精読の復習が可能。
 ・ スラッシュ(区切り)の引き方が全て乗っていて、スラッシュごとに日本語訳もついている
 ・ 音読CDがついている
  ・  問題と問題の解説も多少あるが、問題を解くことがメインではない。音読・速読。







このシリーズですが、
 ・ 文構造が全て乗っていて、精読か速読へのスムーズな移行、精読の復習が可能。
 ・ スラッシュ(区切り)の引き方が全て乗っている
 ・ 音読CDがついている
 ・ パラグラフリーディング用の解説もある(そこまで詳しくはない。自分で一度パラリー用の参考書で勉強する必要アリ)


超おいしい本です。 こんな本があったなんて…現役時代に買っておけばなあ笑 
 
【パラグラフリーディング】 
注意すべきなのは、パラグラフリーディングの参考書には文構造解説はほぼ載っていません。したがって、文構造がとれない・精読があやふやな人は手を出すべきではないです
次の3つを紹介しますが、志望大学によって使い分けましょう。


 癖がなく、私立・国立関係なく問題を解く上で役に立ちます。 おススメ。
 
 続きの2は私立編、3は国立編ですが、この本はどちらかというと私立大学向けの解き方です。おススメ。


この本は要約中心です。多少時間はかかりますが、問題演習も詰めて比較的丁寧な参考書(だそうです)。要約問題が出る難関国立向けです。 

 ビジュアル英文解釈についてですが、昔の参考書なので、少しレイアウトが悪いので、ノートづくりをしながら勉強する、というのがメジャーな勉強法です。

 ノートの作り方については、次のサイトが参考になります。
 山吹塾 - 『ビジュアル英文解釈』の使い方
 
 なお、僕はルーズリーフの方が何かと便利だと思うので、ルーズリーフを使ったノートづくりの1例を紹介します。
 
 まず、1Lessonにつき、ルーズリーフを2枚用意しましょう。

 左ページ(つまり1枚目の)に本文(※1)を貼り、文構造を取りながら(※2)右ページ(つまり2枚目の表)に和訳を書いていきましょう。Vocabularyに載っていない知らない単語は、システム英単語(など自分の持っている単語帳)で調べましょう。(本文で出てきた意味と、その単語のミニマルフレーズをノート左ページ下に書いておきましょう。)和訳スペースが足りなくなったら裏面(つまり2枚目の裏)に続けて書きましょう。それでも足りなくなった適宜補充してください。左ページの下の余白にはVocabularyや知らない単語の意味などを書くと良いでしょう。
 

 ※1ビジュアル英文解釈ノート貼付用pdf

 ※2 文構造については、当ブログで「構造解析プリント」を挙げていこうと思うので、参考に。
 
 一通り訳し終えたら、まず本誌の「Review」を読み、今回の文章にどう関係しているのかを考えましょう。ある程度復習したら、自分が構造をとって訳した1文1文について、本誌の「研究」を読みながら添削していきましょう(もしよかったら、このブログで配布する解説プリントも参考に)。添削では、「どう間違えたのか」「間違えた理由(自分なりの理由)」「より上手い和訳」を赤ペンで書きこんでいくと良いでしょう。文構造が全く取れなかった所・和訳がとんちんかんだった文については、「ビジュアル英文解釈」本誌の本文にマーカーを引くなど印をつけておきましょう
 
 よくわからないところ、なぜそうなるのかわからないところはチェックしておいて、質問できる人(学校の先生など)に質問しましょう。(いないなら、このブログにコメントしてもらっても構いませんが、日頃は忙しいので速い返信は期待しないでください…)
 
 もしよければ、このブログで配布する解説プリントは、和訳ページの次にファイルに挟んでおいてください。
 
 解き終えて添削し終えたら、音読しましょう。音読は、文構造がわかっていないと区切りもわからないので、いい練習になります。ノート本文→本誌白文 の順で音読すると良いと思います。
  
 解いた翌日に、復習をします。まず、何も見ずに昨日「文構造が全く取れなかった所・和訳がとんちんかんだった文」として本誌本文に印をつけておいた文の構造把握・和訳に挑戦しましょう。和訳は、次のLessonで使うルーズリーフの1枚目の表に書きましょう。そのあと、ノートやプリント、研究を読んで答え合わせをしてみましょう。

 …これが一例ですが、自分なりに工夫して、アレンジしてみてください。 



2. 精読
 さて、ここからが英語が伸びるかどうかが決まる精読タームです。
 精読とは、緻密な文構造把握に基づいた英文解釈の事。

 1. 中学英語の定着 を終えた人は、精読用の参考書で勉強していきましょう。

 【精読参考書パターン1】
 英文法読解入門 基本はここだ! ※なくても良いが、読んでおくとビジュアル英文解釈が理解しやすい
 ↓
 ビジュアル英文解釈 Part I
 ↓
 ビジュアル英文解釈 Part II 

 +
 
 常に手元にシステム英単語 または システム英単語Basic










 僕がおススメするのはこのパターンです。ビジュアル英文解釈は、もう出版されて何年もたちますが、それでもなお多くの受験生に愛読される名著です。
 なお、ビジュアル英文解釈の前にオプションとして西きょうじさんの参考書を挟んでいますが、この人はビジュアル英文解釈の著者である伊藤和夫先生に影響を受けており、教え方やその信条(直読直解)もかなり似ています(そして面白いことに、どちらの参考書も「主語の発見」から始まっています)。

 ビジュアル英文解釈の使い方ですが、詳しい使い方については別記事で。次のサイトも参考になります。
 
 『ビジュアル英文解釈』の使い方 (山吹塾 より)
 
 本文pdfはこのブログの記事にアップしているので、ぜひ。
 ビジュアル英文解釈[PartⅠ&Ⅱ] pdfファイル(当ブログ記事)


 ビジュアル英文解釈Part I → Part II はレベルが違いすぎるという意見もあります。
 しかし、そもそもそれはその学習者のPart Iの復習不足・理解不足に原因があること。
 また、Part II からは実践的な入試長文になり、難しい英文への抵抗力をつけることが目的であり、そして文構造の原則が分かっていればどんな長文も読めるのだ、ということを示したいという目的を含んでいると思います。
 読める物ばかり読んでも力は尽きません。残るのは自己満足感だけです。そこでじっと耐えられるかどうかが、分かれ道。(…しかし、そういってられる時間もないのが受験生。合わないなら違う道を行くのも勇気か。Part II がダメなら、「ポレポレ英文読解」に切り替えるか、精読を切りあげて速読や総合問題に手を出すか。)


 【精読参考書パターン2】
 英文法読解入門 基本はここだ!
 ↓
 西きょうじの英文読解+英単語―リーディング&ボキャブラリー センター・中堅私大レベル
 ↓
 ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式
 
英文読解入門基本はここだ!―代々木ゼミ方式 改訂版
西 きょうじ
代々木ライブラリー
2005-05 








ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式
西 きょうじ
代々木ライブラリー
1993-09

 
ということで、ビジュアル英文解釈が肌に合わない人は、このパターンをおススメします。 

1. 中学英語の定着
 中学生・中学英語が定着してない人におススメの参考書です。

 【英文法】
 僕自身は中学生相手に英語を教えることも多いのですが、高校英語を意識した教え方をしています。これが意外と好評なようで、英語1語1語+日本語しか教えないようなやり方よりもわかりやすいようです。
 さて、高校英語を意識したやり方ですが、ずばり「文型」を大事にしている参考書を探すべきです。 
 「えー、でも文型ってSとかVとかよくわからない記号がたくさん出てくるんでしょ…?」
 まあまあご心配なく。ずばりおすすめの参考書2冊があります。





中学英文法だけでなく高校英文法(基礎)まではこの2冊で完璧です。ドリル形式で問題も多く、解説も十分。
(注:Mr. Evine=恵比須大輔さんという方で日本人なのでお間違いなく
最近はこんな親切な参考書があるのかあ…ほんとここ数年でいい時代になりましたね…(笑)

使用法:1日2レッスン×2周で1か月ですが、自分の進捗具合でどんどん進めましょう。

この2冊をしっかりこなせば、文法への苦手意識は克服できます。信じて頑張れ!!

 【単語帳】
やはり効率が良いのはシス単でしょう。 
システム英単語 中学版
霜 康司
駿台文庫
2014-11

  
語法を意識したミニマルフレーズだからこそ、後あと活きてくるのです。 

文法・単語力なくして英語は読めません!!!ここが肝心要です!! 続きを読む

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